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    『あるキング』 伊坂幸太郎

    • 2013.05.31 Friday
    • 23:28
    評価:
    伊坂 幸太郎
    徳間書店
    ¥ 620
    (2012-08-03)

    大好きな伊坂さんの作品。
    ・・・だけど、感想が難しい。

    前に読んだ『SOSの猿』もそうだけど、
    完全に伊坂さんの趣味っぽいというか、
    万人受けしようとしてない感じ。
    (伊坂さんもあとがきにも書いていますが)

    ミステリーでもないし、ファンタジーでもない。
    現実と非現実が混ざった不思議な世界でした。
    簡単に言うと、野球好きの両親に野球で王となるように・・・と、
    「王求(おうく)」と名づけられた主人公の一生のお話。
    彼は、本当に野球の天才になったけど、
    天才がゆえに敬遠され、周りから妬まれ、
    ついには、まともに野球をさせてもらえない状況にまで・・・

    このお話のキーワードは、
    シェイクスピアの名作「マクベス」に登場する有名な台詞、
    「Fair is foul,and foul is fair」
    訳すと・・・「きれいはきたない、きたないはきれい」
    何が言いたいんだ??と思ってしまうキーワードですが・・・
    最後まで読んでも、わかったようなわからないような(笑)

    「Fair is foul,and foul is fair」

    いいことがいい、悪いことが悪い、とは限らないってことか。
    天才の一生って・・・・幸せなものとは限らないのかも?
    なんとも不思議な余韻が残るお話でした。

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    『果つる底なき』 池井戸 潤

    • 2013.05.30 Thursday
    • 17:47

    ストーリーの舞台は、池井戸さんお得意の銀行。
    企業小説かなと思って読み始めましたが、ミステリーでした。意外!

    銀行員の伊木が、同期で親友の不審な死の真相を探るうちに、
    銀行の不正も明らかになり、自分も命を狙われることに・・・
    必要以上に人が殺されてるような気はしましたが、
    緊張感があって読みながらドキドキしました。

    銀行の内部事情のこと、企業間のお金の流れのことなど、
    あまり知識がない私でも、
    するっと理解できるわかりやすさは、さすが!
    こんなことで殺人まで犯すかな?という疑問はありつつも、
    先が気になって一気読みでした。

    なんといっても、主人公が人間としてカッコイイんですよね。
    池井戸さんの小説に出てくる主人公はみんなそうですが、
    正義感が強くて、組織に流されないので、
    つい応援したくなってしまいます。
    そして、やっぱりちょこっと恋愛も絡んでいたり。

    結末も、正義は勝つ!し、パターンは同じなんだけど、
    何を読んでも読後感がいいので、安心して読めます。
    ミステリー、もっと書いて欲しいです!

    池井戸さんはあとは、「俺たちバブル入行組」シリーズも読みたいな♪

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    『ふがいない僕は空を見た』 窪 美澄

    • 2013.05.29 Wednesday
    • 20:48

    2011年の本屋大賞2位の作品。そして、山本周五郎賞!
    これは期待できるはず☆と図書館で借りてみました。

    読み始めてびっくり(@_@)
    これは・・・・なんだ??
    最初からちょっと変態な性描写だらけ。コスプレですか・・・?
    本屋大賞&山本周五郎賞なんて・・・ほんとですか?
    と、若干引き気味に読み始めましたが、
    途中からなぜか引きこまれました。

    章ごとに主人公が変わりながら、全体が繋がっているという構造。
    最初の主人公は、助産師のお母さんと2人暮らしの高校生の斉藤くん。
    ふとしたきっかけで、主婦とコスプレ関係になるわけですが・・・
    第2章は主婦が主人公。
    第3章は斉藤くんの彼女が主人公。
    第4章は斉藤くんの高校の友達が主人公。
    第5章は斉藤くんのお母さんが主人公。

    といった感じで、それぞれの立場でストーリーが展開しますが、
    みんな悩みが深く、重く、切ない・・・
    どうしようもない「ふがいない」人たちのお話だけど、
    第4章の「セイタカアワダチソウの空」を読んで、
    痴呆の祖母の世話をしながら健気に頑張る福田くんに感動。。
    全然救われない感じなのに、妙に爽やかで、不思議な涙が出ました。

    コスプレ話が必要かどうかは別として、
    どんな状況でも、おかしな方向に向かってしまっても、
    生まれたからには前向きにがんばるしかないよね、と思えてきます。

    いいお話ってわけではないけど、
    最初のコスプレで諦めず最後まで読んでよかった(笑)

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