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    『鉄の骨』 池井戸 潤

    • 2012.04.29 Sunday
    • 23:18
    評価:
    池井戸 潤
    講談社
    ¥ 880
    (2011-11-15)

    下町ロケット』以来はまっている池井戸さん。
    空飛ぶタイヤ』に続いて、3作目です。

    今回は「談合」のお話。
    難しい内容かな?と思いながら読み始めたけど、
    入社4年目の平太の目線で物語が進むので、
    素人でもすごくわかりやすい!

    「談合」なんて犯罪なんだし、やめてしまえばいいじゃん!
    と単純に思ってたけど、いろんな事情があるんですね。
    ミクロとマクロの両方の考え方がわかって、
    またまた勉強になりました。

    今回は恋愛要素が入ってるのもよかった♪
    学生時代から付き合ってる銀行員の萌との関係が、
    だんだんとギクシャクしていって、
    それでもどうすることもできない感じは、
    すごくわかるわかるっ!
    働き始めるとその業界の常識や価値観も違うし、
    同じ会社のできる男性に惹かれてしまう気持ちも・・・

    さらに、平太の母親もいい脇役として出てきてて、
    仕事じゃない部分でもグイグイ引き込まれました。

    下町ロケット』も『空飛ぶタイヤ』もよかったけど、
    『鉄の骨』もかなりよかった。
    ★4つにしたけど、4.5くらいかも。
    ほんと、サラリーマンの世界を描かせたらピカイチですね☆



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    『I LOVE YOU』

    • 2012.04.19 Thursday
    • 22:40
    評価:
    伊坂 幸太郎,石田 衣良,市川 拓司,中田 永一,中村 航,本多 孝好
    祥伝社
    ¥ 1,680
    (2005-07)

    6人の作家さんのアンソロジー。

    ☆伊坂幸太郎 透明ポーラーベア
     お目当ての伊坂さん。
     お姉さんの元彼と思い出の動物園で再会する弟。
     「繋がり」をキーワードにキレイにまとまってて、
     ただの恋愛小説じゃないところがさすが。
     さらっと読めて楽しいけど、( )書きの突っ込みがやたらと多くて
     ちょっとしつこかったかも。。

    ☆石田衣良 魔法のボタン
     恥ずかしい〜(〃ω〃)ってくらい王道な恋愛話。
     ひねりはないけど、キュンときました。

    ☆市川拓司 卒業写真
     同級生と偶然再会。
     ちょっとした勘違いが逆にいい方向に・・・
     再会ってシチュエーションはなんかいいよね。 

    ☆中田永一 百瀬、こっちを向いて
     中田永一って乙一さんの別名というのはほんとかな?
     乙一さん好きだけど、こんな恋愛小説を書くとは!そこにびっくり。
     なかなか余韻の残るお話でした。

    ☆中村 航 突き抜けろ
     恋愛小説なのか?という感じのお話。
     どちらかと言うと、彼女との話よりも男同士の話がメイン。
     この話の良さがイマイチわからなかった・・・

    ☆本多孝好 Sidewalk Talk
     6人の中で、一番面白かった!
     離婚を決意した夫婦が最後のディナーを食べながら、
     お互いの気持ちをさぐり合う。
     切ないなぁ〜と思いながら読んでいましたが、
     最後のくだりにグッときました。
     めっちゃいい!ステキなお話でした。

    さて、本多さんってアンソロジーでしか読んだことないけど、
    今度図書館で探してみようかな。



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    『陰日向に咲く』 劇団ひとり

    • 2012.04.14 Saturday
    • 22:32
    評価:
    劇団ひとり
    幻冬舎
    ¥ 1,470
    (2006-01)

    劇団ひとりの小説家デビュー作。

    意外や意外。
    面白かった!
    芸能人と言えば、エッセイならよくありますが、
    これはちゃんとした小説でした。

    それぞれの短編が少しずつ繋がってたり、
    クスっと笑えたり、ジーンとしたり、
    初めて小説を書いた人と思えないくらい。

    登場人物は、ちょっと冴えない人ばかり。
    ホームレスに憧れるサラリーマンや、
    アイドルを必死で追いかける男性、
    ギャンブルにはまる男性・・・などなど。
    それぞれが、馬鹿馬鹿しい行動をとるんだけど、
    何となく愛らしいというか、憎めないキャラなんですよね。

    中でもギャンブルにはまる男性の思考回路がめっちゃ面白くて笑えました。
    バカだなぁ・・・と思いつつも、そうやってはまるんだ・・・と妙に納得したり。
    最後にはオレオレ詐欺にまで手を出してしまうんだけど、
    そのオチがなかなかよかった♪

    劇団ひとり。なかなか多才ですね〜☆



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    『彼女のこんだて帖』 角田 光代

    • 2012.04.09 Monday
    • 14:38

    sacchimoniちゃんからの借り本。

    角田さんの料理に関する短編集。
    ちょっと前にsacchimoniちゃんから借りた、
    小川糸さんの『あつあつを召し上がれ』に近い感じ。
    『彼女のこんだて帖』は、
    名前のとおり、すべて手料理にまつわるお話。
    巻末にはレシピもついてました♪

    15の短いお話が詰まっていますが、
    登場人物が繋がってるのが面白い♪
    料理って、誰もが毎日食べてるものだから、
    誰を描いてもちょっとしたドラマになるのかもなぁ。

    一番じーんと来たのは、「豚柳川できみに会う」。
    妻を亡くした夫が、どうしても思い出したい料理。
    お料理教室にも通って、
    いろんな人にも聞いてまわって、
    やっと自分で作った「豚柳川」。
    こんな風に思い出してもらえるなら奥さんも幸せかも。

    角田さんの「あとがき」もよかった♪
    料理を通じてお母さんと繋がってるのって、すごく共感。
    私もほんとによくお母さんやおばあちゃんに料理のことを聞きます。
    実家でよく食べた料理は、やっぱり自分でも作ることが多くて。
    おせち料理も毎年わからなくなっていろいろ聞くし、
    カレイの煮付けやかぼちゃの煮物は、
    何回作っても実家の味とは微妙に違うし。
    あの味にしたい!って目標にしながら作るのは、
    料理本を見て作るのとはまた違いますよね。

    やっぱり、習えるうちに習っておかないとなぁ。


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    『我が家の問題』 奥田 英朗

    • 2012.04.08 Sunday
    • 20:06
    評価:
    奥田 英朗
    集英社
    ¥ 1,470
    (2011-07-05)

     『家日和』の続編(?)『我が家の問題』を読みました。
    またまた、ちょっとした問題を抱えたいろんな家族が出てきます。

    1 甘い生活?
     家事も完璧!理想的な妻を持つ夫。
     完璧すぎて「帰宅恐怖症」って。そんなことある!?と思いつつ、
     いろいろあんですね〜、夫婦って。面白い。

    2 ハズバンド
     仕事のできない夫になんとなく気づきつつ、
     せめて、おいしいお弁当を作ることで助けよう!とする妻。
     妻の鏡です♪

    3 絵里のエイプリル
     両親が離婚するかも!?娘があせって友達に相談。
     何も気づいていない能天気な弟を心配してたら、
     実は弟の方が冷静という・・・子供も大変だなぁ。(笑)

    4 夫とUFO
     「UFOと交信できる」という夫を心配する妻。
     会社でいろんなプレッシャーを抱えていることを知って、
     なんとか救おうとする姿は、ちょっと笑えてあったかい。

    5 里帰り
     北海道と名古屋へ里帰り。
     お互いの実家での過ごし方を描いただけといえばそうなんだけど、
     誰もが経験するちょっとした出来事がリアルで共感。

    6 妻とマラソン
     急にマラソンにはまり出した妻を応援する家族。
     いい家族だなぁ〜。なんかじーんときました。

    「家日和」よりもラストがどれもハッピー♪で
    あったかいお話が多かったです。毒のない感じ。
    奥田さんの本もかなり読んで残り少なくなってきたかな。


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    『ステップ』 重松 清

    • 2012.04.02 Monday
    • 19:32
    評価:
    重松 清
    中央公論新社
    ¥ 1,680
    (2009-03)

    重松清さんの本は、泣いてしまうので、
    (いい話ってわかってるけど)なんとなく避けてしまうんですが・・・
    久しぶりに読んでみました。

    幼い娘を残してなくなった妻の代わりに、
    男手一つで娘を育てる父親の物語。
    父親がいない子育てってなんとかなりそうな気がするけど(笑)
    母親がいないのはやっぱり大変ですね・・・
    小さい子は特に、お母さんの存在って大きいし。
    でも、健一の奮闘っぷりがほほえましい♪

    働き方も変えないといけないし、
    妻の両親との関係も難しいし。。
    小学校では「お母さん」の絵を描かされるし。。
    (↑最近はこういうのもあんまりないけど)
    そっかぁ。お母さんがいないいとこんな生活になるんだなぁ。
    なんて、納得しながら読んでました。
    重松さんの本は、大事な人が亡くなる話が多いけど、
    この本でもやっぱり・・・
    人と人の繋がりをすごく丁寧に描いているので、
    またまた泣かされました。

    是非是非お父さんに読んで欲しい作品です♪


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