スポンサーサイト
- 2013.10.26 Saturday
一定期間更新がないため広告を表示しています
- -
- -
- -
『下町ロケット』以来はまっている池井戸さん。
『空飛ぶタイヤ』に続いて、3作目です。
今回は「談合」のお話。
難しい内容かな?と思いながら読み始めたけど、
入社4年目の平太の目線で物語が進むので、
素人でもすごくわかりやすい!
「談合」なんて犯罪なんだし、やめてしまえばいいじゃん!
と単純に思ってたけど、いろんな事情があるんですね。
ミクロとマクロの両方の考え方がわかって、
またまた勉強になりました。
今回は恋愛要素が入ってるのもよかった♪
学生時代から付き合ってる銀行員の萌との関係が、
だんだんとギクシャクしていって、
それでもどうすることもできない感じは、
すごくわかるわかるっ!
働き始めるとその業界の常識や価値観も違うし、
同じ会社のできる男性に惹かれてしまう気持ちも・・・
さらに、平太の母親もいい脇役として出てきてて、
仕事じゃない部分でもグイグイ引き込まれました。
『下町ロケット』も『空飛ぶタイヤ』もよかったけど、
『鉄の骨』もかなりよかった。
★4つにしたけど、4.5くらいかも。
ほんと、サラリーマンの世界を描かせたらピカイチですね☆
劇団ひとりの小説家デビュー作。
意外や意外。
面白かった!
芸能人と言えば、エッセイならよくありますが、
これはちゃんとした小説でした。
それぞれの短編が少しずつ繋がってたり、
クスっと笑えたり、ジーンとしたり、
初めて小説を書いた人と思えないくらい。
登場人物は、ちょっと冴えない人ばかり。
ホームレスに憧れるサラリーマンや、
アイドルを必死で追いかける男性、
ギャンブルにはまる男性・・・などなど。
それぞれが、馬鹿馬鹿しい行動をとるんだけど、
何となく愛らしいというか、憎めないキャラなんですよね。
中でもギャンブルにはまる男性の思考回路がめっちゃ面白くて笑えました。
バカだなぁ・・・と思いつつも、そうやってはまるんだ・・・と妙に納得したり。
最後にはオレオレ詐欺にまで手を出してしまうんだけど、
そのオチがなかなかよかった♪
劇団ひとり。なかなか多才ですね〜☆
sacchimoniちゃんからの借り本。
角田さんの料理に関する短編集。
ちょっと前にsacchimoniちゃんから借りた、
小川糸さんの『あつあつを召し上がれ』に近い感じ。
『彼女のこんだて帖』は、
名前のとおり、すべて手料理にまつわるお話。
巻末にはレシピもついてました♪
15の短いお話が詰まっていますが、
登場人物が繋がってるのが面白い♪
料理って、誰もが毎日食べてるものだから、
誰を描いてもちょっとしたドラマになるのかもなぁ。
一番じーんと来たのは、「豚柳川できみに会う」。
妻を亡くした夫が、どうしても思い出したい料理。
お料理教室にも通って、
いろんな人にも聞いてまわって、
やっと自分で作った「豚柳川」。
こんな風に思い出してもらえるなら奥さんも幸せかも。
角田さんの「あとがき」もよかった♪
料理を通じてお母さんと繋がってるのって、すごく共感。
私もほんとによくお母さんやおばあちゃんに料理のことを聞きます。
実家でよく食べた料理は、やっぱり自分でも作ることが多くて。
おせち料理も毎年わからなくなっていろいろ聞くし、
カレイの煮付けやかぼちゃの煮物は、
何回作っても実家の味とは微妙に違うし。
あの味にしたい!って目標にしながら作るのは、
料理本を見て作るのとはまた違いますよね。
やっぱり、習えるうちに習っておかないとなぁ。
にほんブログ村