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- 2013.10.26 Saturday
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大好きな伊坂さんの作品。
・・・だけど、感想が難しい。
前に読んだ『SOSの猿』もそうだけど、
完全に伊坂さんの趣味っぽいというか、
万人受けしようとしてない感じ。
(伊坂さんもあとがきにも書いていますが)
ミステリーでもないし、ファンタジーでもない。
現実と非現実が混ざった不思議な世界でした。
簡単に言うと、野球好きの両親に野球で王となるように・・・と、
「王求(おうく)」と名づけられた主人公の一生のお話。
彼は、本当に野球の天才になったけど、
天才がゆえに敬遠され、周りから妬まれ、
ついには、まともに野球をさせてもらえない状況にまで・・・
このお話のキーワードは、
シェイクスピアの名作「マクベス」に登場する有名な台詞、
「Fair is foul,and foul is fair」
訳すと・・・「きれいはきたない、きたないはきれい」
何が言いたいんだ??と思ってしまうキーワードですが・・・
最後まで読んでも、わかったようなわからないような(笑)
「Fair is foul,and foul is fair」
いいことがいい、悪いことが悪い、とは限らないってことか。
天才の一生って・・・・幸せなものとは限らないのかも?
なんとも不思議な余韻が残るお話でした。
2012年は、50冊読了を目指していましたが、49冊!(・∀・;)
子どもたちの夏休みあたりは全然読めなかったからなぁ。
今年は50冊は読みたいな。
さて、今年の1冊目は伊坂さん♪
文庫化されたものは即買っていましたが、
積読本になってました。
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男の話(私の話)と
一瞬にして300億円の損失を出した
株誤発注事故の原因を調査する男の話(猿の話)。
交互に話が展開するのですが、
最終的には繋がってる・・・という伊坂さんらしい感じ。
最初はなかなか面白い!とスラスラ読んでいましたが、
途中から孫悟空が出てくるとは・・・(笑)
現実的な話とファンタジーが入り混じっていて、
不思議なお話でした。
誤発注事故の原因が、
入力ミス→入力ミスの原因は作業者の睡眠不足
→睡眠不足の原因はお隣の部屋が騒がしかったから・・・
という真因分析にはオイオイと思いましたが(-∀-`; )
二つのお話を繋ぐ重要な要素。
孫悟空の存在は必要か?とも思いつつ、
バカバカしい感じで楽しめました。
さぁ~今年もいろいろ読むぞ☆
「モダンタイムス」が文庫化されたので、もちろん買いました!
すぐに読みたいのはやまやまだけど・・・
「モダンタイムス」は「魔王」の続編で、「魔王」から50年ほど経った後の物語。
ということで、先に以前読んだ「魔王」を再読しました。
前に読んだときは、なんだか後味の悪い話でイマイチかな?
と思っていたのですが、改めて読むと新鮮でした。
久々の伊坂幸太郎だからかな。
兄の安藤が主人公の「魔王」と弟の潤也が主人公の「呼吸」の二部構成。
安藤の”腹話術”という能力や、後半の潤也が身に付けたちょっとした能力など、
不思議な超能力(?)が出てくるところが伊坂さんらしい感じ。
若者から絶大な人気を得ている未来党党首の犬養は、
力のある言葉でぐいぐい引っ張っていくけど、確かに・・・なんだか不気味。
何も考えずについて行っていいのだろうか・・・?アイツは危険だぞ?と。
危機感を持つ安藤。
「考えろ、マクガイバー」と、何度も自分に言い聞かせながら、
自分の能力を使って犬養と対決することを決心。
安藤の考えすぎなところはちょっと行き過ぎやろ〜と思いながらも、
何も考えずに流される恐ろしさみたいなものも感じました。
私も普段政治のこととか、あんまり考えてないからなぁ^^;
おそらく流されるタイプです。。(笑)
一方の弟の潤也はのほほんとした感じ。
恋人の詩織ちゃんとのやり取りは癒されました♪
そんな彼も、兄の意志を受け継いでどうも立ち上がるっぽい・・・
というところで終わっていたので、
「モダンタイムス」がどういう展開になってるのか楽しみ♪
伊坂幸太郎にはまったきっかけの本『ゴールデンスランバー』。
本を読んだのに、映画を観たような気分になったのを覚えています。
で、映画も観たいな〜と思いつつ、なかなか観れず。
やっとレンタルして観ました。
やっぱりすごいよかったです!
堺雅人も竹内結子もピッタリな感じ。
原作読んでるから結末は知ってるけど、
それでも充分楽しめました♪
「オズワルド」にさせられそうな青柳を、
みんなが助けようとする姿、チームワーク(?)に泣けます。
お父さんの言葉にも泣かされたし、
最後の最後まで「信頼」「友情」が繋がっててじーんときました。
私の大好きな映画「ショーシャンクの空に」と私の中で勝手にリンクして、
あれを観たときと同じような気持ちになりました。
設定もストーリーも全然違うけど、何か共通するような・・・
なんで、私がこの本にここまで惹かれたのか、
映画を観てわかった気がしました。
こういう展開&結末大好きです♪♪
読んだのはかなり前ですが、レビューがまだだったので。
これ、実は伊坂さんの作品の中でも、
なぜかなかなかページが進まなかったんですよね。
でも、伊坂ファンの間ではかなり評価が高い作品のようです。
5人の大学生の青春小説。
意外と普通の設定だけど、ちょっとした超能力を持った子がいたり、
ちょっとした事件に巻き込まれたり。
ストーリー的にはそれほどはまらなかったんですが、
登場人物(特に西嶋)が変わり者なのに魅力的で、
心に残る台詞が満載でした♪
”俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ。”
”あのね、目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで
助けられるわけないじゃないですか。歴史なんてくそくらえですよ。
目の前の危機を救えばいいじゃないですか。
今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、
明日、世界を救えるわけがないんですよ。”
もう一度じっくりと読んでみたいな。
そしたら、もっと、良さがわかりそうな気がする。
とにかく麻雀のシーンがいっぱいあって、
読んでたらちょっと麻雀してみたくなってきました。
”なんてことは、まるでない”(笑)
<・・・地球を回す>
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、
思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか
同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!
奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。
映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!
<・・・日常と襲撃>
嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、
精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。
そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が
巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に
「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。
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伊坂作品にもいろいろタイプがあるけど、
中でも一般的にもわかりやすくて楽しめる作品かな〜と思います。
非現実的な才能を持つ4人が活躍(?)するストーリー。
こんな才能がギャングの役に立つのか??
と思ったけど、それがまたうまい具合に役立ってて。
そのチームワークに気分爽快♪
「・・・日常と襲撃」は続編。
4つの短編と、中編からなる作品。
最後の中編でストーリーが全部繋がるところが「らしく」て、
またまたスッキリさせてくれます。
映画になってるみたいですが、
まさに映画にピッタリな作品かも。
あんまり重いところはないので、
何も考えずに楽しく読みたいときにオススメ。
こういう軽快なタイプもやっぱり好きです♪