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評価:
中山 七里
宝島社
¥ 1,470
(2010-01-08)
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『このミステリーがすごい!』大賞第8回(2010年)大賞受賞作。
装丁がキレイで、タイトルもステキ!と気になってて、
図書館で見つけたので借りて読みました。
ピアニストを目指す主人公の高校生が火事に巻き込まれ、
全身大火傷を負い、家族も失い、自分も誰かに命を狙われ・・・
それでも諦めずにピアニストを目指す!という物語。
ピアノの描写がかなり丁寧で、ミステリー部分が薄く感じられたくらい。
火傷にもいじめにも負けずがんばる姿は、それだけでもストーリーとしてアリかも?
岬先生もステキだったし♪
犯人は、一部わかってしまった部分はありましたが、
最後のどんでん返しは読めず・・・
すっかり騙されていました。
ただ、謎を謎として進めるために仕方ないのでしょうが、
家族を亡くしてるのにその辺の気持ちの描写が軽いのは、
ちょっと感情移入できず・・・
犯人がわかると、あぁ・・・なるほど、そういうことだったのか、という感じ。
最後の最後に、切ない終わり方ではあったけど、
読後感はさわやかでした。
タイトルの意味が最後にわかって納得♪