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評価:
万城目 学
文藝春秋
¥ 750
(2011-04-08)
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万城目さんは、「
鹿男あをによし」に続き2作目。
sacchimoniちゃん経由でTOMさんにお借りしました。
なかなかボリューム
があったけど、
一気に読んでしまいました。
「鹿男・・・」もすーっと入ってしまったけど、
今回も現実と妄想の間のような不思議な世界にはまりました。
鹿がしゃべる・・・といった設定よりは現実的(?)な、
「実は大阪国という独立国家があって・・・」という設定。
そんなワケないやろ〜と思いつつも、
読んでるうちに「アリかもな」と思えてしまうのが万城目ワールド♪
現実との整合性をとるためなのか、
法律のことや歴史上の説明がかなり長かったような気がしますが、
大阪国が35年ぶりに立ち上がるあたりから、
一気に面白くなってきました!
さてさて、この先どうなる!?と思っていたら、ラストは案外あっさり。
でも、秘密を守り続ける大阪国の”父と息子の関係”がいいですね。
いいなぁ〜男同士って・・・^^
とちょっと男社会がうらやましく感じたり。
フィクションとわかりながらも、
そんな風に受け継がれてゆく伝統っていいかもと思えました。
私は日本史はそんなに詳しくないのですが、
好きな人はもっともっと楽しめると思います。
橋場、真田、松平・・・と登場人物の名前も凝ってるしね。
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